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大会長挨拶

 日本交流分析学会は1976 年、日本自律訓練学会は1978年に設立されました。両学会ともそのルーツは日本の心身医学の原点である九州大学心療内科池見酉次郎先生に帰結します。しかしながら、その後の長い歴史の中で両学会はそれぞれの専門性を追求するが故に、お互いの距離は離れつつあるような状況も感じられます。心身医学は「心身一如」や「心身相関」をその基盤として掲げています。そこで今年の交流分析学会及び自律訓練学会は、両学会のご理解の基、合同大会として『現場に生かす交流分析・自律訓練の知 ~心身一如の視点から~』をテーマに、学術大会を開催いたします。それぞれの理論を基本に置きながらも、他方の理論や臨床応用を学ぶことで、交流分析と自律訓練の専門性と相互関係について、包括的に学ぶ事の出来る大会といたしました。

 そのための1プログラムとして、最終日には両学会の基本的な概念や技法を学ぶための講習会として、『交流分析学会会員を対象とした自律訓練法入門講座』と『自律訓練学会会員を対象とした交流分析法入門講座』を開催いたします。大会参加者は受講できますので、この機会に交流分析あるいは自律訓練に関心はあっても講習会には足が遠かった先生方にはぜひ参加して頂き、新たな視点を臨床と研究に生かして頂ければ幸いです。

 今回は合同大会ですので、交流分析学会/自律訓練学会のいずれかの会員であれば大会プログラムに参加出来ます(両学会に関心のある非会員の参加も歓迎いたします)。多くの先生方のご発表とご参加を心よりお待ちしております。

日本交流分析学会 第40回大会
日本自律訓練学会 第38回大会
合同大会会長 松野 俊夫